井上忠雄氏 x 任長安氏 「鳥インフルエンザは、本当に日本でも蔓延するのか?」 -どのように自分達の身を守れば良いのか?-

2008年11月 井上忠雄氏x 任長安氏 ワールドフォーラム例会のご報告

鳥インフルエンザは、本当に日本でも蔓延するのか?
-どのように自分達の身を守れば良いのか?-

井上 忠雄 氏(NPO法人NBCR対策推進機構 理事長)

 ワールド・フォーラム11月例会では、日本でも今春、飛来する白鳥が鳥インフルエンザで死亡していた事例が北海道や東北地方で出てH5N1型鳥インフルエンザが検出され、中国では「鳥から人へ」に次いで「人から人へ」という鳥インフルエンザの感染の広がりが、7月に入り山東省青島市で蔓延し、16万人もの感染者と1250人もの死者が出たとの情報が未確認ながら出たました。鳥インフルエンザは、世界を支配する勢力による人口削減の為に生み出された遺伝子組み換えで作られたウィルスであり、バイオテロであるとの疑惑も流れております。

そこで日本のテロ対策のために生まれた官民の専門家を集めた NPO法人NBCR対策推進機構 理事長 井上 忠雄 氏 をお招きし、中国の事情には詳しい 環境問題専門家 任 長安 氏 と共に、「鳥インフルエンザは、本当に日本でも蔓延するのか?-どのように自分達の身を守れば良いのか?-」というテーマでお話し戴き、質問にもお答えし、鳥インフルエンザの真相に迫りました。

「NPO法人 NBCR対策推進機構」は、2005年5月に特定非営利活動法人として、それまでの数年前からN(核兵器)B(生物兵器)C(化学兵器)R(放射線兵器)の脅威から、我が国及び一般市民を守る防護対策を推進する非営利活動集団としてスタートした専門家や技術を有する志のある方々が集まった任意団体組織NBC対策研究会が、発展的に改組され公的性格を有する特定非営利活動法人(NPO)として活動を続けている団体です。H5N1型鳥インフルエンザという不可解な主として鳥を感染源とすると言われている感染症の流行が、各種メディアを始め各方面から予告されている中で、その脅威が差し迫っているとの説もあります。

このように、その感染と流行が現実化する前から犠牲者数やその対策が云々されるというのも異常です。これは、自然災害現象を装った人口削減の目的の為のB(生物兵器)である可能性は十分に考えられます。20世紀初頭にも、第一次世界大戦の時期に「スペイン風邪」というH5N1型と同種のインフルエンザが流行して、なんと第一次世界大戦の死者数1000万人の4倍にもあたる4000万人の死者が出た実例があります。こうした観点から、21世紀の初頭に自然災害現象を装った人口削減目的のB(生物兵器)である可能性は十分に有り得ると考えられます。ことの正否はともかく、一旦流行し始めれば、国も自治体も一般社会も、適切に直ちに自己防衛措置を講じるように対処するしか方法はないのが現実です。ところが、感染症の専門家の立場からは、『インフルエンザの予防接種は打たないで!』と呼びかける元国立公衆衛生院 疫学部感染症室長 母里啓子氏のように、長年にわたりウィルスの研究をされてきたからこそ言えることや、それぞれいかなる情報をお持ちで、どう対処したらよいのか、緊急性のある安全保障にとっては最重要のテーマについてお話を戴きました。


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講師プロフィール:井上 忠雄(いのうえ ただお)

井上 忠雄 氏1935年生まれ。防衛大学(3期)卒。大阪大学大学院博士課程卒業。工学博士。昭和34年陸上自衛隊入隊。シカゴ大学客員教授、ジュネーブ軍縮会議日本代表団員、陸上自衛隊化学学校長、防衛研究所非常勤講師、防衛化学会会長等を歴任し、NPO法人 環境・災害対策研究所 常務理事、防衛技術協会客員研究員、経済産業省貿易管理調査員、「NPO法人 NBCR対策推進機構」を設立し、理事長に就任。著書には「軍事技術の知識」(共著/原書房)「核兵器解体」(共著/電力新報社)「世界の化学兵器の現状と今後の動向」(CISTECジャーナル)「生物兵器の脅威とバイオテクノロジー」(防衛技術ジャーナル)「テロ」は日本でも確実に起きる」(講談社+α新書)

 

講師プロフィール:任 長安(にん ちょうあん)氏  

任 長安 氏1945年中国東北部旧奉天市生まれ。大連大学外国語学部日本語科卒業。国営通信社「新華社」入社。新華社日本特派員となり来日。周恩来元総理大臣の養女と結婚して、日中国交回復時には、田中総理大臣訪中団の通訳として活躍。日中両国に広く深い人脈を有しており、政界・経済界に人脈を持つ。特に、環境関連の情報には詳しい。

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