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ワールドフォーラム12月例会のご報告

ご報告

少女十四歳の原爆体験と世界に伝えなければならないこと
作詩家・詩人 橋爪 文 氏

ワールド・フォーラム12月例会では、現代史にも連なる貴重なる被爆体験広島原爆の爆心地から僅か1.5キロメートルという地点で被爆され、生き残ったという得がたい体験をお持ちの歴史の生き証人の、反核の作詩家・詩人 橋爪 文 氏 をお招きして「 少女十四歳の原爆体験と世界に伝えなければならないこと 」というテーマで、お話戴きました。9・11事件以来始まった現代史の動向の中で、米国と世界を世界大戦の地獄へと引きずり込もうとしている、ネオコン勢力は、イスラム諸国にはまだ核兵器が広がり行き渡っていない今の内に、イスラム世界を挑発して核兵器の再使用をも含む戦争挑発行動に出ています。


既に、劣化ウラン弾の戦場での使用によって核物質は撒き散らされており、また9・11の惨劇現場の地下30メートルやバリ島や今回北朝鮮の中国国境で発生した大爆発事故が米国で開発が進んでいるという連邦政府議会で予算請求までいっている「超小型核兵器」の地下埋設による実験であったとの疑惑も浮上しております。こうした進行中の現代史の中においては、今こそ先の大戦の戦争を終わらせる為だったという美名の下で、実は人体実験の為に広島と長崎に投下された悲惨な核兵器使用の現実を広く世界に伝えて、その進行を押しとどめねばなりません。その活動を戦後ずっと継続して来られた橋爪 文氏の魂の叫びを今こそ全世界に向けて日本は発信せねばなりません。



プロフィール

橋爪 文 氏

1931年広島で生まれる。14歳の時爆心地から約1.5kmの地点で被爆。重症を負ったが、奇跡的に生き残った。被爆については、数十年も触れることが出来なかったが、生存者としての使命を感じ、近年海外反核平和の一人行脚をしている。また、世界の多くの都市で催されているヒロシマ・ナガサキ・デイにも参加している。詩人・作詞家。日本ペンクラブ、日本詩人クラブなどに所属、詩集「昆虫になった少年」「乗り捨てられたブランコのように」「海のシンフォニー」他、随筆や作詞「合唱組曲 星の生れる夜」(萩原英彦曲)「少年の詩」(平吉毅州曲)「虹よ永遠に」(中村雪武曲)「組曲 ひろしま」(青英権曲)他、合唱曲や歌曲の作詞多数。2001年の著書、「 少女・十四歳の原爆体験記 」(高文研)がある。


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