ワールドフォーラム9月報告のご報告

ノーベル平和賞を受賞した非核運動団体
「核戦争防止国際医師会議」の運動と我が医療制度再生構想 !

−福田内閣総理大臣への社会保障政策提言!−

 桧田 仁 氏(前衆議院議員・桧田病院院長)

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 ワールド・フォーラム9月例会は、「 がんSTOP運動 」(新納完門代表)との共催で、 予防医学や統合医療・代替医療の推進により、医療費の削減に努めて医療改革を推進するべきとの観点から、医療現場で長年医療に携わり、財政破綻の原因となりつつある医療・介護・社会保障政策について、優れた独自の考え方をお持ちのノーベル平和賞共同受賞者・前衆議院議員・桧田病院院長 桧田 仁 氏をお招きし、「 ノーベル平和賞を受賞した非核運動団体「核戦争防止国際医師会議(International Physicians for the Prevention of Nuclear War Inc.)」の運動 と 我が医療制度再生構想 ! − 福田内閣総理大臣への社会保障政策提言 !  − 」 というテーマで、お話し戴きました。

桧田仁氏は、1945年に広島市の被爆の経験を踏まえた医師の非核廃絶の団体「核戦争防止国際医師会議」との「共同受賞」され、非核を訴える活動が団体として評価され、1985年度 ノーベル平和賞 を受賞 されました。イスラエルや米国のイラン攻撃には、核兵器が使われるとの情報も飛び交う今日、ノーベル平和賞を受賞された「核戦争防止国際医師会議」こそ、世界が再認識するべき重要な意義のある活動です。

 また、医療の現場から、衆議院議員になられた広島市の現職の病院院長であり、医療費高騰と高齢者の増加と国の財政破綻とから、「後期高齢者医療制度の変革」という小泉内閣の医療制度改革の問題に収斂され、高齢者医療の保険制度が、現代の「姥捨て山」だとの批判に晒されて、福田内閣の致命傷となりつつあります。現代の保険医療制度と対処療法の薬物投与による医療では、団塊の世代が老齢化して、膨大な人口の老人医療は現在の制度では維持出来ず、抜本的な改革のメスを入れなければ立ち行かなくなるのは、容易に予想されるところです。そこで、具体的な大変革の処方箋が求められておるのですが、現場の医師であり、中央政界にも籍を置いていた経験を有する、桧田仁氏が、福田総理大臣にした「医療・福祉・介護の社会保障政策提言」について開示戴き、検討してみたいと思います。当会では、癌や脳梗塞や心筋梗塞の3大成人病の本質と、その予防・治療法についてのテーマを、再三再四取り上げて参りましたが、そうした予防や治療法の普及と共に、マクロ的な政治が医療に取り組むべき制度改革についてお話戴きます。@医療改革の断行による医療費の節減(約6兆1500億円削減)A国民が安心して健やかに生活可能な医療改革断行(約8兆7500億円増加)B社会保障目的税としての消費税を特化し、税保険料の見直し(3兆円の財源確保)により、医療立国で、雇用500万人増加でGDPを5%上げるというものです。2010年度までの2年先までの短期目標と2012年度までの4年先の中期目標と2013年度までの5年先までの長期目標を設定されて、具体的な政策目標の達成を提言されておられます。

プロフィール

桧田 仁 氏  

桧田 仁 氏 昭和17年広島県広島市生まれ。広島大学付属高等学校、京都府立医科大学卒業。昭和48年広島大学医学部整形外科助手。昭和50年国立大竹病院整形外科医長。昭和55年(医)社団初仁会 桧田病院 院長。昭和20年8月6日の広島への米軍原爆投下による被爆経験から非核廃絶を訴える医師の活動が団体として評価され桧田氏との共同受賞で、1985年ノーベル平和賞受賞。平成3年4月より広島県議会議員。平成8年10月に執行された衆議院議員選挙に初出馬当選。(医)初仁会桧田病院名誉院長、理事長。日本医師連盟参与。(社)日本医療法人協会特別顧問。日本統合医療推進協会特別顧問。元衆議院議員。著書「平成紙芝居永田町政治村」「医療があぶない」「水素と医療」