ワールドフォーラム7月例会のご報告

日本再生の処方箋と地方自治のあるべき姿!
− 農都市連邦国家と国民皆農構想 −

宮越 馨 氏(前上越市長)

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 ワールド・フォーラム7月例会では、中央官庁出身で郷里の地方自治体の市長も上越市で2期経験され、環境問題に詳しくEUの環境首都として名高いドイツのフライブルグ市と環境友好都市関係を結び、地方自治体では初めてのISO14000を取得して、産経新聞社が中心のフジサンケイグループの主催した地球環境大賞で、地方自治体部門で「環境地域貢献賞」を受賞された手本となる環境都市と詠われた前上越市長 宮越 馨 氏をお招きし、「日本再生の処方箋と地方自治のあるべき姿 ! −農都市連邦国家と国民皆農構想−」というテーマでお話し戴きました。
宮越氏は、中央官庁の中枢の大蔵省で、長年に亘り主計局にて国家予算編成事務に従事。農林水産予算・公共事業予算・郵政事業予算・地方財政予算などの国家中枢の予算を手がけられました。そうした中央政府の実務を知悉された経験の上で、生まれ故郷の上越市の市長を2期勤められて、その在任期間中に地方自治体の環境問題への取り組みを強化され、模範となるべき市政に取り組まれました。自治体経営の有効性を確保するために、日本初の副市長制を導入実施して、後に地方自治法の改正による制度化が全国に広がりました。地球温暖化が世界的な危機となって気候大変動を引き起こして、全世界が真剣に取組むべき時代に到り、7月7日から北海道の洞爺湖で開かれる先進国首脳会議サミットの主要議題にもなった環境問題に、いち早く地方自治体で対応して真剣な取り組みを開始された実績のある宮越馨前上越市長に、「日本再生の志」と「地方自治のあるべき姿」を熱く語っていただきました。また、「地方の時代」との建前の掛け声だけは語られれて久しいのですが、実際には東京一極集中化と地方財政破綻と過疎化とが進行しており、こうした時代に中央の実務経験が豊富な宮越氏こそ、日本再生と真の「地方経済活性化」のリーダーシップが発揮出来るリーダーの登場が期待されるところであります。そこで、そうした政治の経験と実績のある宮越 氏に、日本再生の処方箋の話をお伺い致しました。

プロフィール

宮越 馨 氏  

宮越 馨 氏 昭和16年新潟県上越市生まれ。高田高等学校、税務大学校、中央大学卒。昭和40年より大蔵省勤務。主計局にて国家予算編成事務に従事。農林水産予算・公共事業予算・郵政事業予算・地方財政予算などの国家中枢の予算を手がけた。国土庁長官官房会計課予算担当補佐、環境衛生金融公庫調査役・住宅都市整備公団経理課長を歴任。昭和60年大蔵省主計局主査。同年11月大蔵省を退官。昭和61年7月に執行された衆議院議員選挙に初出馬。1993年11月3代目上越市長に就任し、1995年12月「非核平和友好都市宣言、1998年2月ISO14001認証取得、4月地球環境大賞受賞。上越市市長を2期(1993.11−2001.10)務め、2001年上越市30年超長期ビジョン「のびやかJ2001プラン−緑の生活快適都市・上越30万人都市機能を目指して−」を発表。