「戦国・歴史シンポジウム」戦国時代の謎『中国大返し』は如何に仕組まれたか!!-本能寺の変の首謀者は秀吉か?-

 ワールド・フォーラム5月例会では、久し振りに戦国時代の謎の歴史的な事件の「中国大返しの謎」を取上げて、その真相に迫ってみたいと思います。1582年6月2日未明に京都の本能寺に起こった時の権力者で天下統一の直前であった織田信長を倒した『本能寺の変』の首謀者の正体をめぐる論争にも連なるテーマの戦国時代の謎の歴史的な事件「中国大返しの謎」を、歴史研究家・茶道文化研究会主宰・剣道教士七段・古流小野派一刀流・居合道錬士六段 井上 慶雪 氏をお招きして持論の問題提起をしていただき、歴史作家 中島 道子 氏に司会をお願いして、歴史研究家 佐宗 邦皇 も加わって、「 戦国時代の謎『中国大返し』は如何に仕組まれたか!! ― 本能寺の変の首謀者は秀吉か? ― 」 というテーマで「 日本史史上最大の謎の事件 ―本能寺の変仕掛けの謎― 」 に迫りました。戦国時代の謎『中国大返し』は、予めの準備が無ければ、その実施は到底不可能であったのであり、そこで秀吉は本能寺の変の勃発については、相当以前から知っていたとの推定が出てくる。そこで、本能寺の変の首謀者は光秀ではなく、罪を着せられたのに過ぎない冤罪であるとの井上氏のような主張が出て来て、更には、本能寺の変の首謀者は秀吉であったとする論も出現するに到ります。そうした論拠の是非を議論して、戦国時代の謎『中国大返し』の予めの準備がなされていたとすれば、どのような仕掛けが誰によってなされようとしていたかについて論議して見ました。

講師プロフィール:中島 道子 氏

中島 道子 氏福井県三国町生まれ。実践女子大学国文科卒業。日本ペンクラブ会員。明智光秀顕彰会副会長。。戦国期から江戸時代の近世史、特に女性を主人公とする歴史小説家。NHKの日曜日夜の歴史大河ドラマの歴史小説が多い。主な著書に「濃姫と熙子ー信長の妻と光秀の妻」「岩佐又兵衛 怨念の絵師」(河出書房)や「湖影―明智光秀とその妻熙子」(KTC中央出版)「徳川三代と女房たち」(立風書房)、「前田利家と妻まつ」「松平忠輝」「松平春嶽」「柳生石舟斎宗厳(PHP文庫)

講師プロフィール:井上 慶雪 氏

井上 慶雪 氏1935年東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。㈱電通に入社。1978年井上デザイン事務所を設立。茶道文化研究会主宰・剣道教士七段・古流小野派一刀流・居合道錬士六段。本能寺の変で、光秀の冤罪論を主張展開して、信長謀殺が光秀によるものではなく、囮として犯人に仕立て上げられて、本当の犯人は中国大返しをやった秀吉だったとの論を展開している。著書に「明智光秀冤罪論」(叢文社)「信長謀殺 光秀ではない。」(龍書房)

講師プロフィール:佐宗 邦皇 氏

佐宗 邦皇 氏 1950年東京都生まれ。1975年東京大学法学部公法学科卒業。同年日本航空㈱に入社。本社中枢の経営企画部、国際業務部等の他、日本航空開発㈱・日本航空文化事業センターでは出版部長として機内誌「Agola」の編集発行に携わる。その間に、歴史研究家として戦国江戸初期の明智光秀研究に携わり、講演活動や執筆活動での「明智光秀=天海大僧正研究家」として名高い。論文に「明智光秀=天海僧正の謎を追う!」秋田書店『歴史と旅』や「それでも天海僧正は明智光秀なのか?」歴史群像シリーズ「明智光秀」学研。1980年より社会教育機関ワールド・フォーラムを主宰し27年間、代表幹事、2001年2月末早期退職後、屋上緑化普及協議会会長、アジア植林友好協会事務局長、NPO地球緑化推進機構 理事長。

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