黄文雄氏 日本人と中国人とインド人 -大アジア連合は可能か?-
ワールドフォーラム2009年10月例会 黄 文雄 氏 のご報告
日本人と中国人とインド人
-大アジア連合は可能か?-
拓殖大学日本文化研究所客員教授
黄 文雄 氏
ワールドフォーラム10月例会では、 台湾出身の評論家で拓殖大学日本文化研究所客員教授の黄文雄氏をお招きし「日本人と中国人とインド人-大アジア連合は可能か?-」をテーマに、力の均衡が動き始めた東アジアの行方についてお話しを頂きました。
黄氏はダイナミックな歴史観と博覧強記の知識によって、日本と台湾で気鋭の論客として知られます。45年前に来日して以来、覇権主義を進む中国を厳しく批判する一方で、台湾を近代化に導いた日本を高く評価。日本の文化と文明に心酔し、戦後の自虐史観を払しょくする言論活動は、日本人に代わって現代の日本人 に日本精神を気付かせています。
評論が注目を浴びたのは、米国で在米華人向けに発行される『台湾公論報』に『中国之没落』を連載したこと。台湾の反体制運動の必読書となり、1994年『台湾人的価値観(前衛出版社)で巫永福評論賞および台湾ペンクラブ賞を受賞しました。
日本では1975年の『陰謀学入門』(ダイヤモンド社)をはじめ、1989年の『中国にもう花は咲かない』(はまの出版)が、日本人の中国観を刷新する評論として注目されました。
NHKが4月に放送した『JAPANデビュー』の第1回「アジアの“一等国”」は、植民地時代の台湾人の反日感情を宣伝しました。これに対し、多くの保守論客が「歴史的事実でない」と抗議をしていますが、この論理的枠組みは黄氏が育んだとも言えます。
かつてわが国は西洋列強による支配に抗するため、周辺諸国と「大東亜共栄圏」を打ち立てるべく、共に戦いました。60年がたった今、民主党が政権を取 り、米国から中国支配へと同盟関係の軸足を動かそうとしています。一見理想図に近づいたかに見えますが、果たして人間性の解放に向かっているのでしょうか。黄氏に、真実の歴史に基づいた分析をお話いただきました。
ワールドフォーラム講演映像アーカイブ
【ダイジェスト版10分】黄文雄 氏「日本人と中国人とインド人-大アジア連合は可能か?-」
【DVD】黄文雄 氏「日本人と中国人とインド人-大アジア連合は可能か?-」(全2時間37分収録)
日時 | 2009 年10月30日(金)18:30 - 21:30 講演・質疑応答 | ||
場所 | 北とぴあ7階 701会議室(定員54名) 北区王子1-11-1 | ||
交通 | JR & 東京メトロ「王子駅」前 徒歩2分 | ||
参加費 | 当日一般: 4,000円 (事前予約:3,000円)学生1,000円 |
講師プロフィール:黄 文雄(こう・ぶんゆう)氏
評論家、文明史・経済史研究者、哲学者
1938年(昭和13年)台湾・高雄県岡山鎮に生まれる。 1964年(昭和39年)に来日。1969年、早稲田大学第一商学部を卒業。1971年、明治大学大学院政治経済学研究科西洋経済史学修士課程修了。台湾独立建国連盟日本本部委員長。現在は評論活動のほかに、拓殖大学日本文化研究所客員教授を務める。書著は100冊以上あり、ほかに『醜い中国人 ビジネス 編』(光文社)、『脅かす中国 騙される日本』(光文社)、『歪められた朝鮮総督府』(光文社)、『台湾・韓国・満州 日本の植民地の真実』(扶桑社)、『捏造された昭和史』(ワック出版)、『大日本帝国の真実 西欧列強に挑んだ理想と悲劇』 (扶桑社)、『近代中国は日本がつくった』(ワック出版)、『帰化日本人』(フォレスト出版)など。雑誌『正論』や『文藝春秋』『SAPIO』 『WiLL』のほか、各テレビ局や新聞紙上で論陣を張る。