松本道弘氏「日本の気概 - 三島由紀夫の遺志 と「ヨコの会」結成 -」

 ワールド・フォーラム10月例会では、著名な文化人であり、当会の副代表幹事でもあられる日本を世界に発信する異文化コミュニケーションの達人、国際ディベート学会会長 松本 道弘 氏 をお招きし、出版社の日新報道から出された同氏の思想と哲学が凝縮された、混迷の現世に問う渾身の最近著「日本の気概 - 三島由紀夫の遺志 と「ヨコの会」結成 -」というテーマでお話戴きました。

松本氏は、同時通訳の英語の名人で通っていますが、実は英語は同氏にとっての「仮面」に過ぎず、英語を武器にして異文化圏の人とのディベート(知的対応)を繰返す内に、「日本」「日本人」「日本文化」の輪郭が明らかになり、その真髄を探求されて、「英語」と「日本語」、「直観」と「ロジック」の二刀流を意識されて、青春時代に思慕した剣聖・宮本武蔵と昭和45年に現代日本の現状を変えようと諫死した三島由紀夫の影響を深く受けられました。その真髄と思想とを中心に、自壊しつつある「日本」「日本人」「日本文化」の再興・再生を願って著書にされたのが、最近著 「日本の気概」(日新報道刊)であります。三島由紀夫の遺志を継ぎ、日本の歴史・文化・伝統を守るように訴えたその政治的な訴えの志を、国際的な活動を通じて世界に発信しながら、受け継ごうとする人々が寄り集う自由な会「ヨコの会」を結成しようと呼びかけておられます。

 つきましては、そうした上梓されたばかりの同書の真髄を、直接同氏よりお話しを伺いながら、その決行から37年も経過した現在、三島由紀夫の自死の意味とその遺言をいかに現代に生かすかについてのお話を伺いました。また、終了後には、松本氏がこよなく愛する日本文化の真髄の江戸下町の情緒に溢れる浅草の小料理屋で、「『ヨコの会』の発足の記念集会」を浅草の雷門前の大通りの小料理「歩盃(ポパイ)」(雷門1-15-12)にて、軽い昼食とビールを酌み交わしながら行ないました。

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講師プロフィール:松本 道弘 氏

松本 道弘 氏1940年大阪生まれ。関西学院大学卒業。日商岩井。西山千氏の推挙でアメリカ大使館の同時通訳、NHKテレビ上級英語講座STEPⅡ 講師。名古屋外国語大学教授を経て、日本で「ディベート」を最初に社会に広めディベート教育歴約40年、国際ディベート学会会長。私塾「紘道館」館長。日本文化に関して130冊以上の著作。「日本の気概」(日新報道刊)

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